2003年3月22日(土)

「価値を最大化し、認めてもらう工夫をする」<その2>


それは、言い方を変えれば、

1)「今、あなたがやろうとしていることを、さらに価値あるもの
   にするために、何ができるか?」

2)「今、あなたがやろうとしていることを、ほかの人にも価値あ
   るものにするために、何ができるか?」

3)「そして、その価値をその人に認めてもらうために、どんな
   工夫ができるか?」

という3つの質問を、すべての行動をする際に投げかける、ということ。

前日の内容の続きとして、もう少しほかの事例も交えて、1)〜3)の質問の事例をじっくりと説明してみよう。


1)「今、あなたがやろうとしていることを、さらに価値あるも
   のにするために、何ができるか?」

 価値を高めるアプローチとしては、「1つのことに複数の意味を持たせる」方法もあるので、その事例も紹介しよう。

 例えば、コンサルタントがセミナーを開催したとする。それは会場にいる人に対してのみ情報提供がなされるはずである。

しかし、もしその風景をビデオ撮影しておいたら、どうだろうか。
それをビデオセミナーとして商品化することができる。つまり、セミナーがそのまま「商品開発」となるのだ。

さらに、そのセミナーに自分の親を読んだらどうなるか。日頃なかなかできない「親孝行」になるかも知れない。

あるいは、そのセミナー風景をデジカメで撮影しておけば、パンフレットやホームページの画像として威風堂々と話している立派な先生のようなイメージ写真が手に入り、「撮影ロケ」まで兼ねてしまうだろう。

またセミナー終了時に参加者インタビューを行えば、それが「セールスツール」になるかも知れない。

このように、1つのことに複数の意味をもたせることも、価値を高めることにつながるだろう。

2)「今、あなたがやろうとしていることを、ほかの人にも価値
   あるものにするために、何ができるか?」

例えば、あなたが自分のためにエクセルで家計簿ソフトをつくったとしよう。その家計簿ソフトを、それを必要とする人のために分け与えれば、それが便利なものであれば当然ながら価値が認められる。

 その見返りはお金とは限らないが、少なくとも感謝の言葉を投げかけられる。また、その人にどこかで助けてもらえることもあるかも知れない。

自作の家計簿ソフトを、自分のためにだけ使っているうちは、それは資産ではない。自分に対しては価値をもたらすが、それはほかの人に価値を与えていないからだ。しかし、そこに入力された数字を消し、使い方の説明を添えるだけで、その家計簿はほかの人に価値を与える資産に変わる。

 つまり、あなた以外の人が一からソフトを作る手間を省略させたり、面倒くささ故に第一歩が踏み出せないというリスクを取り去ってあげることができるのだ。

もしコンサルタントが、それをセミナーで配布すれば、結果的にお金にかわる。

3)「そして、その価値をその人に認めてもらうために、どんな
   工夫ができるか?」

いくら良いことをやっていても、その価値が相手に伝わらなかったら、どんな気持ちがするだろう。だんだん苦しくなってくるのではないだろうか。

例えば、歯科医院で衛生士にとても丁寧に歯のクリーニングをしてもらったとする。その衛生士はとても一生懸命やっており、またそのクリーニングを行うために、相応のトレーニングも積んだ。設備にもお金がかかっている。でも、その患者には、その価値が全然わからない。ただ、なんとなく歯が白くなったのかな、ぐらいにしか分からない。こういうことは日常的に多いことではないか?

そこで、その衛生士が、ちゃんと事前と事後に歯の状態を撮影し、その写真を比較して変化を伝え、さらに「舌ざわり」を確かめさせたり、行ったことを伝えることで、ありがたみが増すことは当然のこと。そこで初めて患者さんは「ありがとう」と言葉にして感謝してくれる。

レストランでも、そう。いくら凝った料理を作ってくれても、その価値が十分に伝わらないことには、お客は美味しさを実感しきれない。しかし、例えばTV番組の「どっちの料理ショー」のように、「どこそこの限定素材を使い、熟練何十年の職人が、これだけの手間をかけてつくったソースをふんだんに使ったステーキです」なんて映像と音声を使って伝えられたら、価格が世間相場の2倍くらい
になってもありがたく感じることって、ざらにある。

これらはつまり「その価値を認めてもらう工夫」をしているにほかならない。

自分の仕事において、あるいは今から行うアクション1つ1つについて、必ずこの3つの質問をする癖をつけたら、どんなことになるか!?想像しただけでもワクワクしてきそうだ。


2003年3月21日