2003年4月7日(月)

「価値を認めてもらう気配り」

  先週、僕がここ3年ほど恒例にしている湯布院の温泉旅館に行ってきた。山荘無量塔という、割と新しい旅館で、別荘を移築して8棟(だったと思う)がそれぞれの趣で、自然に囲まれてとてもくつろげる旅館である。

そのとき、ちょっとした気配りの例を見つけた。
仲居さんが食事中の私たちに、ソファの片隅に置かれたルームライトを差して、

「お部屋で化粧されるときに、あのルームライトをご利用くださいね」

と言われた。最初はそれを軽く流していたのだが、あとで妻がふと気づいた。

「そういえば、去年来たときに、アンケートに、『部屋がやや暗めなので、化粧をするときにライトが欲しい』と書いた気がする」

というのです。

このとき、妻は言った。

「去年のアンケートに書いたことを、ちゃんと反映させてくれて嬉しいね。」

そして、僕はそれに同意した上で、こうも言った。

「お客さんが忘れてしまうことを、さりげなくひと言添えることで、そういう改善努力をしている誠意と姿勢をきちんとお客さんに伝えていて、すばらしいね。」


以前、この日記に書いたように、いくら価値を高める努力をしても、それが相手に伝わらなければ意味がない。自己満足で終わってしまう。だからこそ、その価値をきちんと認めてもらうための、さりげない工夫が必要なんだね。


追伸:これは押し付けがましいと非常に醜いので、要注意だね。


2003年3月22日