Vol.54-1
平成15年10月号
『“お金がない”“時間がない”というウソ?』
日常会話で、こんな言葉を耳にすることがあります。
「お金がないから、それは買えません」「時間がないので、それはやれません」
これって、とても便利な断り文句ですよね。なぜ断り文句かというと、「お金がない」と言いながら、飲み屋で一晩でその金額を使い果たし、「時間がない」と言いながらもメルマガの乱読やネットサーフィンで数時間費やしたりしているからです。要はその人の中での優先順位が低い、ということに他なりません。
でも、そのような曖昧な常套文句も、相手によっては通用しない場合があります。実際、私の周りでも、言葉をきちんと使おう、という傾向が徐々に強くなってきました。
では、真実の言葉を使うとしたら、どんな表現になるのでしょうか?
「お金がないから、それは買えません」
⇒「私は、それにはそれだけの金額を支払う価値を見出せないので、
買いません」
「時間がないので、それはやれません」
⇒「他に時間を使いたいことがあるので、それはやりません」
う〜ん、カドの立つ表現ですよね。もっと、丸く言うことはできないのでしょうか?
そう思いながら、気が付きました。相手に聞けば良いのだと。すると、こうなります。
「お金がないから、それは買えません」
⇒「私がそれに、それだけの金額を支払う価値をどうやって見出せば
良いか、教えて頂けますか?」
「時間がないので、それはやれません」
⇒「今、既に時間を使ってやりたいことがこれだけあるのですが、
どのように時間調整をすれば良いか、一緒に考えていただけますか?」
曖昧な表現で逃げるのではなく、相手に聞いてしまえばよいと思うと、気が楽ですね。
Vol.53-2へ
Vol.54-2へ
TOPへ戻る
PDFで保存
ウィンドウを閉じる