( 『人生の答えはいつも私の中にある』 アラン・コーエン 著
KKベストセラーズ P.63より引用 )
わたしは自他ともに認める(?)成長オタクで、ほんの少し前まで、自分の時間において、ビジネスを最優先させてきました。それが、自分の「成長」に直結すると信じていたからです。「僕は、成長につながる価値ある仕事をしている。ちょっとでも時間がとれたなら、先の予定の仕事でも、前倒しでやっておこう」という発想です。しかも、自分としてはそれが心地がいい。したがって、いつになっても、スピード感はあがりっぱなしでした。
あるときまでは、それでうまくいっていたのですが、数年前から立ち止まらざるを得ない出来事が起こり始めました。そして徐々に、家族関係、仲間や友人関係、身体的・精神的な健康、その他のトータルなバランスが崩れていることに気づいたのです。
そして、それから徐々に優先順位を変えていきました。その結果、時間の使い方に大きな変化が出てきました。たとえば、朝、娘を保育園に連れて行く。ちょっと前のわたしには考えられない行動でした。「その数十分があれば、メールチェックができる」と発想していたからです。時間にゆとりを持つことに、どこか無意識に罪悪感を持っていたのかも知れません。
それを払拭したきっかけの1つは、自分が本当に望んでいることを書き出す作業でした。わたしが望んでいることは、「刺激とやすらぎをバランスよく感じていたい」でした。そのために必要なものとして、@笑顔が満ち溢れる家庭、Aやりたいことを躊躇なくやれる健康体、B使命感を持って情熱的に取り組める意義ある仕事と仲間、C欲しいものを躊躇なく買えるお金と収入源、の4つが欲しい。それがハッキリしたときに、今までBCばかり見ていて、@とAをおろそかにしていたことに気づいたのです。そこで最近は、「計画をいれない時間を確保する」ために、スケジュール帳を活用するようにしています。