| 人の話を聞いていると、説得力のある人とそうでない人がいます。本人がせっかくやる気になっていても、それが100%相手に伝わらないとき、何か原因があるはずです。
そこで、両者の違いがどこにあるのかな、とよく聞いていると『語尾の使い方』にあることに気がつきました。
語尾を「言い切る人」と、「濁す人」がいます。たとえば、何かアクションを起こすことを宣言するとき。
| ●言い切る人⇒ |
「私は今月、書き出した計画の全てを実践し、必ず目標を達成します」 |
| ●濁す人 ⇒ |
「私は今月、なるべく計画通り行い、目標達成に向けてがんばります」
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言い切るのは、リスクがあります。それを言った手前「やれなかった場合にどうしようか」と連想してしまいます。だから、多くの人は言い切ることをせずに、「・・・できるよう、がんばります」「できれば・・・」「・・・しようと思います」という風に語尾を濁します。私自身も結構、無意識のうちに使っているようです。
確かに、お客さまに無謀な約束をして破ってしまえば、信用に関わりますし、友人や知人に対してもいい加減なことを口にすることはまずいと思います。だから、私たちは無意識のうちに無難な言葉を選んでしまいますよね。特に、真面目な人ほどその傾向がみられます。
しかし、言葉は大切です。口癖のように言っていることが、実は自分に言い聞かせている呪文のような効果を果たす場合があります。特に「できれば・・・」「なるべく・・・」などの言葉には、隠れた言葉があるから要注意です。
| ● 「できれば・・・」⇒「きっとできないと思うけど、できれば・・・」
● 「なるべく・・・」⇒「全部は無理だと思うけど、なるべく・・・」 |
というマイナスの言葉が隠れているのです。それを何度も言っているうちに、本当に「きっとできない」と思い込んでいるとしたら、バカバカしいと思いませんか?
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